アメフト立命大 京大に逆転勝ち 温厚な主将が喝!いきなり試練も最後は地力の差

 「関西学生アメフト、立命大28-14京大」(1日、たけびしスタジアム京都)

 3年ぶりに全試合有観客で従来どおりのリーグ戦として開幕し、立命大が京大に28-14で逆転勝利した。第1Qに先制を許し、常にビハインドの苦しい展開の中、第4QにRB山崎大央(2年)のTDで勝ち越した。今季は優勝チームが全日本大学選手権に進み、決勝の「甲子園ボウル」(12月18日)を目指す。

 7年ぶりの甲子園ボウルを目指す立命大が、いきなり試練を強いられた。2013年以来、この試合まで6連勝中の京大に開幕戦で辛勝。京大のQB泉岳斗(3年)のラン、パスを止められず第1Qに先制を許すと、相手の勢いにのみ込まれた。最後は地力の差を見せたが、藤田直孝監督(50)は「泉君に走られてディフェンスが止められなかった。ミスもあり自らリズムを悪くしていった」と振り返った。

 第2Qに同点にしたが、すぐに勝ち越される展開。それでも第3Qに再び同点とし、第4Qに相手の反則から好機を得てRB山崎がTDを決め勝ち越した。ハーフタイムには普段は温厚な主将のWR伊佐真輝(4年)が声を荒らげ「こんなところで終われない」と心を一つにしたという。それほど苦しかった。

 先発で1TDを決めたQB庭山大空(3年)は「自分のメンタルが上下してしまった。責任を感じている」と反省。コロナ禍で過ごした大学生活で「(通常の)リーグ戦は初めて。いい勉強の機会をいただいた」と前を向いていた。

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