スノボ平野海祝、兄歩夢と同じ所属に「2人で高みを」“人生初”銀座での会見に緊張も
スノーボード男子ハーフパイプで北京五輪9位の平野海祝(かいしゅう、20)が2日、同五輪金メダルの兄・歩夢(23)と同じヘアケアブランドの「TOKIOインカラミ」所属となったことが発表された。兄弟そろって、同ブランドを運営する株式会社イフイング本社がある東京都中央区で記者会見したが、海祝は「(大きな)記者会見が初めてで、こんなに大勢の人が集まっていて緊張している。銀座には来たことがなかったので、珍しい光景で戸惑っている」と初々しい様子で臨んだ。
26年ミラノ・コルティナダンペッツォ大会を目指す中、兄と同じ所属で再出発することになった海祝は「五輪の前からずっと一緒にやっていたが、(4年後へ)さらなる高みを2人で目指していけるという意味ではプラスしかない。さらに自分が進化し続けたい」と抱負。兄の歩夢は「兄弟でサポートしてもらえることはありがたい限り。海祝にとってもモチベーションアップになったり、これから2人で高め合える形になるのではないかと楽しみにしている」と感謝と期待を口にした。
今年2月の北京五輪では歩夢が金メダルを獲得。初出場の海祝は、決勝で世界新記録とされる7・4メートルの高いエアを披露するなど、9位という結果以上のインパクトを残した。
海祝は「(北京)五輪が終わって、高さでも新記録出せたという意味では(五輪に)出るという目標よりも少し上に行けた。満足して終わったが、次は兄ちゃんが取った金メダルを次の五輪で目指したい。(目標は)そこにしか向かえないんじゃないかと思って、コツコツ次の4年、金メダルを目指して頑張りたい」とぶち上げた。
歩夢は、次回ミラノ五輪での2連覇挑戦を視野に入れつつも「今は目標を持たなくても一日一日というところで、もっと1つ1つ(の小さな課題)を大切にすることで(目標を)持たないということもやりたい」と宣言。「(目標を)持たなくても、モチベ-ションがなくても、日々それに頼らなくても頑張れる自分だったり、そういうのも自分の中で新たしいチャレンジ。(大きな)ターゲットはあるが、(目標を)持たないつらさも味わってみたい」という新境地を明かした。