平野歩夢 スケボー封印示唆「同じことしたくない」26年五輪へは新境地「目標持たない」

 兄の平野歩夢(左)と同じTOKIOインカラミ所属となり、会見に出席した平野海祝
 兄の平野歩夢(左)と同じTOKIOインカラミ所属となった平野海祝
 兄の平野歩夢(左)と同じTOKIOインカラミ所属となった平野海祝(右)。中央はイフイング社の冬広社長
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 スノーボード男子ハーフパイプで北京五輪金メダルの平野歩夢(23)=TOKIOインカラミ=が2日、都内で取材に応じた。2連覇も懸かる26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪については「もちろん次も(出場を)狙っていることは根本的に変わらない」と意欲。ただ、昨夏の東京五輪まで“二刀流”で挑戦していたスケートボードについては「前回は前回のチャレンジで、今回は新たなチャレンジの方向で考えている。できるだけ同じことはしたくない」と大会等には出場しない意向を示した。

 常に新たな挑戦を掲げる求道者は、二刀流継続には消極姿勢を示した。昨夏までは競技者としてスケートボードにも本格挑戦し、東京五輪出場もかなえたが、今後については「前回(の挑戦)があったとはいえ、当たり前に次も目指せる道じゃない。やってみて実感することは、(ケガなど)色んな意味でリスクがある」と慎重姿勢。現在もスノーボードの練習の一環として続けており、スケートボードの大会に出る意欲はあるというものの「(二刀流を続けると)体の状態が悪くなっていくと思うので、現実と理想は難しい部分がある」とジレンマを明かした。

 ただ、本職スノーボードでの五輪2連覇についても「かなり難しい」と吐露。北京五輪ではトリプルコーク1440という前人未到の超難関技を成功させているだけに「(金メダルに)必要なのは誰もやってないことというのは変わらないが、それを探すのも技術的に(突き詰めているので)難しいレベルになってきている。命に関わる領域での勝負になる」と心境を明かした。

 その上で「今は目標を持たなくても一日一日を大切にすることで、(目標を)持たないということもやりたい。(目標を)持たなくても、モチベーションがなくても、日々それに頼らなくても頑張れる自分だったり、そういうのも自分の中で新しいチャレンジ。(大きな)ターゲットはあるが、(目標を)持たないつらさも味わってみたい」という新境地を打ち出した。

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