早田ひな 4強でホッ「1週間前むちゃくちゃ調子悪くなったが」準決勝は伊藤美誠
「卓球・全農カップ・トップ32」(3日、アクシオン福岡)
パリ五輪代表選考会の第2回大会として行われた。女子は、代表争いでトップに立つ早田ひな(22)=日本生命=が、準々決勝で東京五輪代表の平野美宇(22)=木下グループ=に4-0でストレート勝ちして4強入り。4日の準決勝では、伊藤美誠(21)=スターツ=と激突する。東京五輪代表の石川佳純(29)=全農=は準々決勝で芝田沙季(ミキハウス)を下してベスト4に進出し、準決勝は長崎美柚(木下グループ)と争う。
パリ五輪に向けた選考ポイント対象大会では、3月のライオンカップ・トップ32、8月のTリーグ個人戦・ノジマカップと、早田が連続して制覇。3大会連続優勝に向けて「常にチャレンジャーとして戦う」と話すとともに、「1週間くらい前に、(過去に)記憶にないくらいむちゃくちゃ調子が悪くなったが、試合に間に合った。明日に勝ち残れて良かった」と肩をなで下ろしていた。
世界ランクで日本勢トップに立っている伊藤は、選考会ではライオン・カップで5位、ノジマカップは8強止まりと出遅れていた。ようやく4強に進み、「まずはしっかり勝つことができて良かった。明日も試合ができるので、あとは思い切ってやるだけ」と汗を拭っていた。
◆9月2日時点での選考ポイントランキング上位【女子】早田ひな=75点、木原美悠=55点、長崎美柚=48点、佐藤瞳=38点、伊藤美誠=35点、平野美宇=35点、石川佳純=28点、橋本帆乃香=25点
※全農カップは優勝=50点、2位=45点、3位=40点、4位=35点、5位=30点(以下略)
◆卓球のパリ五輪代表選考日本協会はパリ五輪に向けて、従来の世界ランキングに準じた代表選考から、国内選考会を重視する方針に転換。各大会ごとに独自に設定したポイントの合計で争い、24年1月に上位2名がシングルス代表に決まる。ただ、国際卓球協会(ITTF)は7月、原則として世界ランキングの各国上位2人にシングルス出場権を与えるというパリ五輪予選方式を発表。日本協会としては見解が異なるため質問状を送って確認しているが、現時点で正式回答はなく、暫定的に国内選考基準を採用している。