トライアスロン選手の死亡事故、軽い自転車練習中だった「安全対策不足は今のところない」

 日本トライアスロン連合(JTU)は6日、都内で理事会を開催し、7月27日にフランスでの個人合宿中に発生した女子の宮崎集選手(享年25)の死亡事故について報告が行われた。日本連合によれば、今回の事故は軽めの自転車練習中に対向車と接触したものだったといい、安全対策については問題がなかった可能性が高いという。ただ、現地警察からの事故証明がまだ出ていないため、事故の詳細が分かり次第、再発防止策を講じる。

 宮崎選手は当時、日本連合の欧州での主要強化拠点であるフランス・オルレアンで、他の選手とともに個人合宿を行っていたが、軽い自転車練習中に対向車と接触。報告を受けた日本連合のスタッフは家族とともに現地入りし、警察などの対応に当たったという。

 オンラインで取材に応じた大塚真一郎専務理事は「今回の事故は、例えば強烈な下りやカーブ、雨で路面が滑るとか、事故の要因となる環境やコース設定や練習状態などは取り除かれている中での交通事故だったと推察している。非常にタイミングが悪く、残念な事故だった」と現状での認識を報告した。

 日本連合としては過去の事故事例もあって、練習中の安全対策は講じていたといい、「従前からの安全対策が足りていないことは、今のところないと思う。今回はイージーライドでゆっくりと帰るところ(での接触事故)だったと聞いている。ハード練習だったら前後に車をつけたり、監視員をつけたり、交差点に監視員をつけたりというマニュアルがある」と説明。最終的な事故報告はこれからで、自転車などの備品も戻ってきていないものの、「自転車も損傷が少なかったと聞いている。海外での自転車練習中の対策や国内での対策、イージーライドの際の精神的な(構え方などの)対応は、(当局から)事故報告書が上がってきたら再発防止プランを組み立てて、選手や指導者に提示したい」と語った。

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