レスリング高谷惣亮、待望の第1子誕生に歓喜「かわいくてしゃーない」パリ五輪目指し決意新た
レスリング男子フリースタイルで3大会連続五輪出場の高谷惣亮(33)=ALSOK=が6日、オンラインで取材に応じた。3日には待望の第1子となる男の子が誕生。「かわいくてしゃーない。ようやくできた子供なので、パワーをもらっている。お父さんが頑張っている姿を見せたい」と、24年パリ五輪に向けて奮闘を誓った。
衰え知らずの“タックル王子”がついにパパになった。高谷は合宿中だったが、出産の際は病院に駆けつけて立ち会ったといい、「感動しましたね。妻の方が泣くかと思ったら、意外と冷静で。色んな人から聞いた話では、出産は十何時間かかる(こともある)という話もあったが、僕が到着して1時間くらいで生まれたので安産だった」と歓喜。愛息は一樺(いちか)と名付け、「僕が“一番”が好きなのと、白樺は高い所にしか花を咲かさないので、花を咲かしてほしい、どんな分野でもいいのでトップオブトップになってほしい」と願いを込めたという。その後すぐに合宿に戻ったため、妻には毎朝子供の動画を送ってもらっているといい「なんぼでも見ていられる」と目尻を下げた。
自身は、86キロ級で出場した東京五輪で初戦敗退に終わり「不完全燃焼」。現役を続行すると同時に、今年4月からは母校・拓大の監督を務める傍ら、大学院にも通いながら、今月10日開幕の世界選手権(ベオグラード)には非五輪階級の92キロ級で出場する。
12月からのパリ五輪代表予選には本来の86キロ級で戦う予定だけに、「92キロ級で普通に戦っても勝てるものではないので、スピード、テクニックをうまく使ってどうやって勝とうかと。パリ五輪のためにレスリングをやっていきたい。(今回は)安易に金メダルとは言えないが、(今後)金メダルにつながる戦いをしたい」と、じっくり先を見据えた。