フェンシング 五輪代表・吉田が連覇に王手「2連覇目指して調整」世界選手権代表を連倒
「フェンシング・全日本選手権」(10日、駒沢体育館)
男子サーブル個人の準決勝までが行われた。昨夏の東京五輪代表の吉田健人(警視庁)は白井寛夢(警視庁)を15-13で退け、連覇に王手をかけた。総代表のストリーツ海飛(鹿児島ク)は、吉田多聞(法大)を下し、3年ぶり3度目の優勝まであと1勝。決勝は11月5日にLINE CUBE SHIBUYAで行われる。
吉田健人は予選プールを5戦全勝で通過。決勝トーナメントでは、3回戦で世界選手権代表の星野剣斗(ネクサス)、4回戦でも同代表の小久保真旺(法大)に勝利した。トップレベルの実力者を連倒し、「厳しい戦いになるなと思っていた。そこを一つ一つしっかり勝つことができて大変うれしく感じる」と実感を込めた。
サーブル界では女子の江村美咲(立飛ホールディングス)が世界女王に輝くなど、団体としても女子勢が結果を残している。吉田も刺激を受けているといい、「女子に続いてというか、超えるような結果を出していかないとなと感じている」と話した。
今大会は10日に予選プールから準決勝までを消化し、決勝は男女の全種目をまとめて、11月5日に行う大会としては異例の日程。「正直、コンディションを整えるのは難しい」と心境を明かしつつも、連覇へ向けて「全種目を一緒にやるパフォーマンスは面白い。2連覇目指してしっかり調整して頑張りたい」と意気込んだ。