フェンシング・辻すみれが3年ぶりVへあと1勝「奪還したい」

 「フェンシング・全日本選手権」(10日、駒沢体育館)

 女子フル-レの準決勝までが行われ、昨夏の東京五輪代表の辻すみれ(大垣共立銀行)が、W杯ドイツ大会同銅メダルの宮脇花綸(東京フェンシングスクール)に15-4で勝利し、3年ぶりの王座奪還へ王手をかけた。同代表の上野優佳(中大)は、狩野央梨沙(早大)を破り、11月5日にLINE CUBE SHIBUYAで行われる決勝に進んだ。

 辻は予選プールを5戦全勝で通過すると、決勝では勢いに乗る宮脇に圧勝。堅実な守りで試合を展開し、最後は7-4からの8連続得点で勝負を決めた。「比較的予選から準決勝まで落ち着いて試合運びを冷静にすることができた。(準決勝は)我慢して我慢してリードしてから、自分のペースでできた」とうなずいた。

 東京五輪後は長年悩まされてた右股関節の手術を受けた。術後は痛みのため、練習とリハビリを交互に行うこともあったが、現在は「80(%)」まで回復。万全ではないものの、痛みを気にすることなくプレーできることに笑顔を見せ「東京五輪の時には股関節が痛すぎて、踏み込みきれなかった。今は怖くて踏み込み切れなかったところまでアタックとか、相手の懐に入り込む技ができるようになってきた」と手応えを語った。

 今年から大垣共立銀行に就職して拠点は東京となった。代表選手らと一緒に練習を重ねている。決勝の相手はその上野。辻は「前回優勝してから時間がたっているので奪還したい。手術明けでやっと本来の動きできるようになってきた。私の特徴である変な動きでの点数を期待してもらえたら」と意気込んだ。

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