陸上・黒川和樹、インカレ400M障害でまさか7位 調子上がらず「招集寸前に吐きそうになった」
「陸上・日本学生対校選手権」(11日、たけびしスタジアム京都)
男子400メートル障害決勝が行われ、東京五輪代表の黒川和樹(21)=法大=が55秒41でまさかの7位だった。
優勝候補が序盤から離され、苦しんだ。黒川は「体が動かなくて(障害の)4台目で心が折れた」と声を落とし、「全体的に『はあ~』って感じだった。練習がつめてなかった」と苦い表情だった。
7月の世界選手権(米オレゴン州ユージン)に出場した実力者だが、8月上旬にぎっくり腰になり、今大会は調整不足のまま挑んでいた。精神も体も万全ではなく、決勝では「招集寸前に吐きそうになった」と棄権も考える程だった。だが、「走ってみないと分からない」と出場に至ったという。
来夏には世界選手権(ブダペスト)も控える。「世界選手権の(参加標準)記録も上がったし、気合を入れ直してやらないと。来シーズンは覚悟を持って頑張りたい」と切り替えた。