サーフィン・WG日本代表が出国 東京五輪銅メダルの都筑有夢路「優勝しか意味がない」
サーフィンのワールドゲームズ(WG=世界選手権に相当、16日開幕、米カリフォルニア州ハンティントンビーチ)の日本代表が12日、成田空港の出発前に報道陣の取材に応じた。女子は東京五輪銅メダリストの都筑有夢路(木下グループ)、松田詩野、男子は村上舜と上山キアヌ久里朱が日本から出発。同代表で東京五輪男子銀メダルの五十嵐カノア(木下グループ)と女子で東京五輪代表の前田マヒナは現地で合流する。
都筑は「優勝するしか意味がない」と力強く意気込んだ。今大会の男女の優勝国にはそれぞれ1枠の24年パリ五輪出場権が与えられ、原則男女各2枠の上限が増える。会場のハンティントンビーチは五十嵐の地元でもあり、都筑は「たくさん聞いて、色んなことを盗みたい」と気合十分。「(状態は)最高です。さっきお昼におすしをおなか一杯食べられたので後は(飛行機で)寝るだけ」と笑顔だった。
4月に右肩を手術し、9月の御前崎プロで復帰戦に挑んだ松田は「体的にはいい状態。試合勘を取り戻せた」と手応えがあるという。「ハンティントンビーチは好きなポイント。楽しみながらいい結果を出したい」と誓った。
3月のジャパンオープンで右かかとを骨折した村上は、「めちゃくちゃ調子がいい」とうなずいた。けが後には、体重を64キロから67キロに上げ、サーフボードのサイズも上げた。「パワーが増した」と自信を持って挑む。
WG初代表の上山は「チームに貢献して全てを出したい」と意気込んだ。「2018年に(ジュニアの)世界チャンピオンになった場所。すごく波が自分に合っている」と、再び快挙を目指す。