女子57キロ級・桜井つぐみ 2年連続V 完勝に確かな自信「勝ち切れたのは大きい」
「レスリング・世界選手権」(15日、ベオグラード)
女子が行われ、57キロ級で桜井つぐみ(21)=育英大=が昨年の55キロ級に続き優勝した。決勝で16年リオデジャネイロ五輪53キロ級女王のマルーリス(米国)を3-0で破った。今大会の日本の金メダルは全て女子で計5個。女子は全日程が終了し、日本勢は10階級中、5階級を制覇。出場した9選手全員がメダルを獲得した。
決戦を前に、桜井は覚悟を決めた。「強い選手だと分かっている。私も若いし、勝たないといけない」。16年リオ五輪で吉田沙保里の4連覇を阻止した30歳のマルーリスを相手に抜群の集中力で隙を見逃さず完勝。世代交代を成し遂げ「勝ち切れたのは大きい」と胸をなで下ろした。マルーリスも「強かった」と、桜井を称えた。
確かな自信を得て、五輪2連覇の金城らとのパリ五輪代表争いに向かう。「国内で勝ち抜かないと、五輪予選にも出られない。まだこれから」と、表情が引き締めた。