23年世界卓球代表争い ポイント同点なら「直接対決」で決定 パリ五輪へ最重要大会
日本卓球協会は17日、理事会を開催し、23年世界選手権ダーバン大会のシングルス代表を実質的に兼ねるアジア大陸予選代表の選考について、枠数を巡って選考ポイントで並ぶ選手がいる場合には、当該選手同士の直接対決による代表決定戦で選出することを決めた。
アジア大陸予選は来年1月に開催される見込みで、その1カ月前となる12月上旬時点でのパリ五輪代表選考ポイントの上位5人が代表に決まる予定。馬場美香強化本部長は「例えば(代表枠が)5枠で、5位タイの選手が複数いるような場合は、直接対決で代表を決めると(選考基準を)追記します」と説明した。
日本協会が独自に設定している24パリ五輪代表選考ポイントシステムで、23年世界選手権シングルスは、優勝した場合は200点と最も大きい獲得ポイントが設定されている。アジア大陸予選のシングルス出場者がそのまま世界選手権シングルス代表となる見込みだけに、11月の第3回パリ五輪代表選考会(船橋アリーナ)や12月までのTリーグが天王山となりうる。
また、宮崎義仁専務理事は、国内選考会を中心としたパリ五輪代表選考基準を独自に設定している中、原則的に世界ランク順に五輪出場権を与えるとしている国際卓球連盟(ITTF)のパリ五輪予選方式に対し、質問状を提出していることについて進捗状況を報告。今月12日に日本オリンピック委員会(JOC)を通じ、国際オリンピック委員会(IOC)にコンタクトを取ったことを明かし、「間もなくIOCから(パリ五輪予選方式の)訂正文が出るでしょうと連絡は受けています」と明かした。
日本協会は独自の代表選考基準を採用しているが、原則的に世界ランク各国上位2名にシングルス出場権を与えるとするITTFのパリ五輪予選方式とは見解が異なるため、問題がないか確認を進めていた。宮崎専務理事によれば、ITTFからは「各国の判断で代表を選んでいい」と口頭で回答を得ているというものの、文書での正式回答はない。問い合わせを続けていたところ、ITTFの窓口だった担当者からは「私からはもう回答しない」と連絡を受けたといい、次はIOCと協議する可能性を明かしていた。