「自転車ＢＭＸフリースタイル・パーク・全日本選手権」（１７日、岡山市下石井公園）

　男子決勝が行われ、東京五輪５位入賞で予選首位の中村輪夢（２０）＝ウイングアーク１ｓｔ＝が８９・２５点で２位に大差をつけ、４年連続５度目の優勝を果たした。自身が「海外でも見たことがない」と言う大技を披露し、２４年パリ五輪へ向けて複数の新技の習得も目指していると明かした。

　優勝が決まっていた２本目の冒頭。中村自身が「海外でもあまり見たことがない」と言う、後方宙返りしながらハンドルを１回転し、片手を離してひねる「バックフリップ・バースピン　トゥ　ワンハンド　エックスアップ」を披露した。「海外で勝つための練習になれば」と攻めの演技で２本目は転倒もあったが、１本目の得点で他を圧倒した。

　英国での試合出場から１３日夜に帰国したばかりだが、時差ボケや疲労も見せず、４年連続のＶ５。２４年パリ五輪へ向けて国内敵なしのエースは「まだ出していない技をいっぱい練習している」と明かした。「どんどん（世界の）レベルは上がっていく。その時にできる最大の技が決まればいい」と果敢な挑戦は続く。