体操・宮田笙子が5冠 左肩痛ありながら「集中して通しきった」 全日本シニア選手権
「体操・全日本シニア選手権」(19日、アリーナ立川立飛)
女子が行われ、世界選手権(10月開幕、英リバプール)代表の宮田笙子(17)=鯖江スクール=が合計55・265点で個人総合2連覇を果たした。宮田の活躍もあり鯖江スクールは団体初優勝。宮田は種目別の跳馬、段違い平行棒、平均台も1位で、5冠を達成した。世界選手権代表の山田千遥(朝日生命ク)は個人総合2位だった。
他を圧倒して優勝しても、宮田は開口一番「優勝したことよりも、うまくいかなかったことの悔いが残っている」と苦笑い。「床、(段違い)平行棒で(難度の)Dスコアを落としてしまった。跳馬は余裕があるからこそ着地を止めにいこうと思ったんですけど、前のめりになってしまった」と次々と反省点を挙げた。
宮田は8月の全国高校総体(インターハイ)で個人と団体で共に優勝、9月の国民体育大会も福井として制しており、連戦だった。国体では左肩を痛めており、この日も痛みは「少し感じた」が、「集中して通しきった」と大きな影響はなかったという。
今後は世界選手権に向けて最終調整に入る。「やるべきことをやって上位を狙っていく」と、頼もしく誓った。