「体操・全日本シニア選手権」（１９日、アリーナ立川立飛）

　女子の個人総合は、世界選手権（１０月開幕、英リバプール）代表の宮田笙子（１７）＝鯖江スクール＝が４種目合計５５・２６５点で２連覇を果たした。団体総合でも初優勝を飾り、種目別の跳馬、段違い平行棒、平均台を合わせて５冠を達成した。同代表の山田千遥（朝日生命ク）は、合計５３・４６６点で個人総合２位だった。

　２位に１・７９９点差をつけて圧勝しても開口一番は反省の言葉だった。宮田は「優勝よりも、うまくいかなかった悔いが残っている」と苦笑いし、「床、（段違い）平行棒でＤスコア（技の難易度を示したもの）を落としてしまった。跳馬は着地で前のめりになってしまった」と次々と反省点を挙げた。

　ただ演技では連戦の疲れを感じさせなかった。８月の全国高校総体の個人と団体を制し、９月の国体では福井の優勝に貢献。国体で痛めた左肩はこの日も痛みを「少し感じた」が、「集中して通しきった」と大きな影響はなかったという。

　課題と収穫を手にした今大会。約１カ月後に迫った世界選手権へ「やるべきことをやって上位を狙っていく」と、頼もしく誓った。