樋口黎 男子61キロ級で初の世界一「あとは五輪の金メダルを取れるように」
「レスリング・世界選手権」(18日、ベオグラード)
非五輪階級の男子フリースタイル61キロ級決勝で樋口黎(26)=ミキハウス=が、東京五輪57キロ級5位のレザアハマダリ・アトリナガルチ(イラン)にテクニカルフォール勝ちし、優勝した。2016年リオデジャネイロ五輪57キロ級銀メダルの樋口は初の世界一。今大会の男女全30階級で日本勢の金メダルは7個、メダル総数は13個だった。日本男子がフリースタイルで2階級を制覇するのは、高田裕司と富山英明が優勝した1979年大会以来43年ぶり。
樋口はビッグタイトルに、人さし指を立てて喜びを表し「ようやく世界で一番になれた。あとは五輪の金メダルを取れるように頑張っていく」と笑った。2分41秒で10-0のテクニカルフォール勝ち。減量に苦しみ、東京五輪は65キロ級と57キロ級で目指して届かなかった。パリ五輪は再び57キロ級で目指す。「この優勝で満足していない。もう世界選手権は終わった。切り替えてやっていく」と通過点にした。