やり投げ・北口榛花「簡単に世界のお姉さま方は勝たせてくれない」飛躍の遠征から帰国

 世界選手権の銅メダルを掲げる北口榛花=羽田空港
 世界選手権の銅メダルを掲げる北口榛花=羽田空港
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 陸上女子やり投げで7月の世界選手権(米オレゴン州)で銅メダルを獲得した北口榛花(24)=JAL=が20日、羽田空港に帰国し、記者会見を行った。海外遠征を終え、「誰もができる経験ではない経験をできた」と充実の表情を浮かべた。

 北口にとって、飛躍の夏だった。世界選手権では女子投てき種目で五輪を含めて日本勢初の銅メダルを獲得し、世界最高峰のダイヤモンドリーグ(DL)では6月の第7戦(パリ)で日本勢初優勝。8月の第9戦(シレジア)も優勝し、トップ選手のみが出場できるファイナル(チューリヒ)でも3位に入った。

 世界選手権での銅メダル獲得は「本当に素直にうれしかった。かなえられないと思っていた目標をかなえることができたので、感情もかなり爆発した」と改めて喜んだ。一方で、夢が大きくなった夏でもあった。「世界陸上は入賞を目指して3位だったんですけど、ダイヤモンドリーグファイナルではチャンピオンになりたい気持ちがあったので、そこに届かなかった悔しさが大きくて。そう簡単に世界のお姉さま方は勝たせてくれなかったなと思います」と、時折笑いながら振り返った。

 帰国会見を開くのは初めて。集まった報道陣の多さに「こんなにたくさんだと思ってなかった」を目を丸くした。「正直帰国してなかったので、どれだけ日本が盛り上がってたかあんまり分かってなかった。なんせヤフーニュースが見られないので、なかなか自分で把握するのが難しかった」と笑いつつ、「今しか注目してもらえるチャンスはないと思うので、今だからできることをやりたいなと思っています」と意気込んだ。

 今後は国内の試合を転戦する。滞在していたチェコでは味付けが濃い食事が多く、「おそばとか、焼き肉も食べたいですけど、お刺し身も食べたいです」と目を輝かせた。英気を養って、今度は国内で活躍を見せる。

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