北口榛花 「世界のお姉さま」に次こそ勝利で頂点目指す 世界陸上で銅など充実の海外遠征
陸上女子やり投げで7月の世界選手権(米オレゴン州)で銅メダルを獲得した北口榛花(24)=JAL=が20日、羽田空港に帰国し、記者会見を行った。飛躍の海外遠征を終え、「誰もができる経験ではない」と充実の表情を浮かべた。
集まった報道陣は約30人。初の帰国会見に臨んだ北口は、「こんなにたくさんだと思ってなかった」を目を丸くした。世界選手権で銅メダルを獲得し、世界最高峰のダイヤモンドリーグ(DL)では6月の第7戦(パリ)で日本勢初優勝。トップ選手のみが出場できるファイナル(チューリヒ)でも3位に入る、大活躍の夏だった。
「世界陸上は入賞を目指して3位でしたけど、DLファイナルではチャンピオンになりたい気持ちがあったので、そこに届かなかった悔しさが大きい。そう簡単に世界のお姉さま方は勝たせてくれなかったなと思います」。貪欲に、時折トレードマークの笑顔を見せながら振り返った。
滞在していたチェコの食事は味付けが濃く、「おそばとか、焼き肉も食べたいですけど、お刺身も食べたい」と無邪気に笑った。今季の残りは全日本実業団対抗選手権(23~25日・岐阜)を含め、国内で3戦に出場予定。英気を養い、凱旋試合に臨む。