大坂なおみ 腹痛で東レPPO欠場「体が許してくれない」プレーわずか〝7分〟で終了

 「女子テニス・東レ・パンパシフィシック・オープン」(22日、有明テニスの森公園)

 主催者は、元世界ランク1位の大坂なおみ(24)=フリー=が腹痛のため欠場すると発表した。この日、2回戦で同16位のベアトリス・アダドマイア(ブラジル)と対戦する予定だった。東京五輪以来1年2カ月ぶりの国内での大会で、東レPPOでは優勝した19年に続く2連覇が懸かっていたが、結果的に今大会は1試合のみで終了。総プレー時間はわずか7分間という短さで終わった。

 大坂のコメントは以下の通り。

 「今日は出場することができず、本当に申し訳ありません。日本の素晴らしいファンの前で、東レ・パンパシフィック・オープンでプレーできることを光栄に思っています。これまでも、そしてこれからも、東レPPOは私にとって特別な大会です。今日もコートに立ちたかったのですが、体が許してくれません。今週はたくさんの応援をありがとうございました。また来年お会いしましょう」

 大坂は久々の日本での試合に向けて「戻ってこられて本当にうれしい。東京五輪は無観客だったので、観客の皆さんの前でプレーできることがうれしい。1試合1試合着実に戦っていきたい」と意気込んでいた。

 20日の1回戦では、世界ランク55位のダリア・サビル(オーストラリア)と対戦。ただ、相手が負傷により途中棄権となった。試合時間は7分。第1セットの第2ゲーム、サビルがショットを打った直後に左膝付近を抑えて倒れ込んだ。大坂はすぐにタオルを持って駆け寄ると、優しく体に掛け、「私もケガで苦しんだので彼女の気持ちはよく分かる」と心配そうに語っていた。

 大坂は今季、左アキレス腱痛のため、1回戦敗退となった5月の全仏オープン後に戦線離脱。6月末からのウィンブルドンは棄権し、8月に復帰したが、同月末の全米オープンではまさかの初戦敗退を喫した。世界ランクは現在48位となっている。

 けがの影響もあって成績は下降気味だが、かつてメンタルヘルス問題などを公表していた大坂は「今は自分自身が(競技者として)いるべき場所にいられてないのかなとも思うが、自分としては非常に心安らげる場所にいられている。自分の心の状態がいいまま進んでいけたらいい」と充実感を漂わせていた。

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