バスケ女子 日本はセルビアに完敗 生命線の守備崩され失点重ねる

 「バスケットボール女子W杯・1次リーグ、日本64-69セルビア」(23日、シドニー)

 1次リーグB組で世界ランキング8位の日本は同10位のセルビアに64-69で敗れた。ともに通算1勝1敗となった。第1クオーターは相手の寄せの速さに苦しみ、守備のミスもあって9-24とリードされた。その後は得意の速攻などで追い上げたが、逆転するまでは至らなかった。高田(デンソー)がチーム最多の15点を挙げた。日本は25日に世界4位のカナダと対戦する。

 日本は生命線の守備が崩され完敗した。序盤に失点を重ねたのが響き、ガードの宮崎は「(セルビアの)中の選手が大きいので一人で守れない。全員でカバーし合う時に、相手のパス回しが上だった」と唇をかんだ。

 第1クオーター残り約2分、9-14からの連続失点が象徴的だった。相手のガードの突破に吉田が引きつけられ、空いた選手へパスを回されて3点シュートを沈められた。直後にはゴール下に向かう相手に吉田とオコエがつられ、フリーになった選手が冷静に外から決めて点差が2桁に。完全に主導権を奪われた。

 攻撃も頼みの3点シュートが低調。決まったのは5本のみで、成功率23%と突破口をつくれなかった。連動した動きも相手の厳しい寄せに封じられ、宮崎のスピードあるドライブなど、個人技でしか得点できなかった。

 1次リーグ残り3戦も強豪ぞろい。高田主将は「盛り返したのは自信につながる。トーナメントではないので、悪かった点を修正して次に臨みたい」と切り替えた。

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