初の世界一の五十嵐カノア すべて1位の〝完全優勝〟に「ミッションコンプリート」

 優勝した五十嵐カノア(ISA/Sean Evans提供)
 優勝した五十嵐カノア(ISA/Ben Reed提供)
 空中技を披露する五十嵐カノア(ISA/Ben Reed提供)
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 「サーフィン・ワールドゲームズ」(24日、ハンティントンビーチ)

 世界選手権に相当するWGの男子決勝が行われ、東京五輪銀メダルの五十嵐カノア(23)=木下グループ=が合計15・96点で初の世界一となった。五十嵐は8戦全て1位の〝完全優勝〟。日本は五十嵐、村上舜、上山キアヌ久里朱の3人で挑んだ男子団体で国別1位となり、24年のパリ五輪の追加出場枠1を獲得した。

 優勝が決まると、両手でガッツポーズを作って〝ウイニングウエーブ〟に乗った。砂浜には、五十嵐を祝福する仲間が集まった。1回戦から7回戦まで全て1位通過で、決勝でも見事1位の〝完全優勝〟。日本のパリ五輪の追加枠獲得にも貢献し、「とてもうれしい。ここまで長かった」と目を細めた。

 決勝でも圧倒した。五十嵐は1本目から6・17点の高スコアをマークすると、2本目で7・83点と序盤から攻めた。5本目では8・13点のエクセレントスコアをマークして勝負を決定づけた。

 生まれ育った地元・ハンティントンビーチでの優勝。日本のエースは「今回の大会は100パーセント、作戦通りに全部できたことで本当にミッションコンプリートという気持ちでうれしいです」と顔をほころばせた。「日本のファンの応援とチーム、サポートで今回この結果。みんなで一緒に勝った気持ち。オリンピックに日本が決まっただけですごくうれしい」と感謝も忘れなかった。

 五十嵐は今季、プロ最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)で上位5人のファイナル進出を果たし、自己最高の年間5位。昨夏の東京五輪での銀メダル獲得するなど、日本のトップとして活躍してる。WGでは18年、21年の2位がこれまでの最高成績だった。

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