斉藤立が初世界一へ闘志 「全ての命かけて勝つ」 リネール欠場も五輪王者狩り意欲
柔道の世界選手権(10月6日開幕・タシケント)に初出場する男子100キロ超級の斉藤立(20)=国士舘大=が26日、都内で会見に臨んだ。24年パリ五輪の代表争いを占う上でも大一番となるが、「自分は(2年先の)パリばかりを見るのではなく、1試合1試合を大切に、自分の全ての命をかけて勝ちにいきたい。優勝します!」と自らを奮い立たせた。
今大会は五輪2連覇のテディ・リネール(フランス)が欠場を発表しており、強豪のロシア勢も除外となった。斉藤は「リネール選手とやってみたかった」と残念がりつつ、「一戦一戦、誰とやっても勝つ気持ちでやりたい」と着実に足元を見つめた。
この日午前に行われた代表合宿では、来日している東京五輪金メダルのクルパレク(チェコ)と組み合い、本番が近づく中、互いに感触を確かめ合った。日本重量級復活の旗頭として期待されるホープは「(クルパレクは)すごくトリッキーな柔道(の使い手)で、隅返しとか、関節技とか寝技もうまいし、すごく警戒する選手ではあるが、自分のもろ手で組んで投げる技、自分の良さを生かして、本戦でもし当たったら勝ちたい」と〝大物食い〟に意欲を燃やした。