日本相撲協会は２８日、大相撲九州場所（１１月１３日初日、福岡国際センター）の番付編成会議を開き、狼雅（２３）＝二子山＝と対馬洋（２９）＝境川＝の新十両昇進を決めた。

　狼雅は西幕下筆頭だった秋場所で４勝３敗と勝ち越し、初土俵から４年での関取昇進。都内の部屋からオンラインで会見し「何度も決めるチャンスがあったが、自分が弱かった。少し時間かかった。決まってうれしい」と頬を緩めた。

　ロシアのトゥヴァ共和国出身。１４歳で父の住むモンゴルに移り住んで相撲を始め、鳥取城北高に留学。外国出身初の高校横綱に輝いた。二子山親方（元大関雅山）にとっては、１８年４月の部屋創設後初の関取。「時間をかけた分、十両では爆発してすぐに上がってほしい」と期待を込める。

　同学年の豊昇龍、王鵬、琴勝峰はすでに幕内で活躍。将来を嘱望されてきた狼雅は「そのうち追いつきます」と巻き返しを誓った。