IOC「戦争不支持選手」の復帰検討 露側反発 プルシェンコ氏「私は大統領を支持」

 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が30日にイタリア紙のインタビューでウクライナ侵攻を巡って国際大会からの除外措置を講じているロシア、ウクライナのアスリートについて、「戦争を支持しない選手」の復帰を検討する意向を明らかにしたことを受け、1日、ロシア側から反発の声が上がった。

 フィギュアスケート男子の06年トリノ五輪金メダリストのエフゲニー・プルシェンコ氏(39)=ロシア=はロシアメディア「RIAノーボスチ」で「どうしてそのような決定に従い、我々の領土防衛から距離を置くことことができるだろうか」と憤りを口にし「もう一度言う。私は大統領、指導者、兵士たちを支持する。私たちの未来に何が起こっているのか、将来何が起こるのかを理解していないのでは愚かな人間だけだ」と、語った。プルシェンコ氏はプーチン大統領が21日に開始を発表したウクライナ侵攻を続けるロシアの部分動員令において、自身に招集令状が届いた場合「私はどこにも逃げない。喜んで受ける。私たちは子供たちと私たちの未来を守らないといけない。これが私の立場です」と、意向を示している。

 フィギュアスケートの名指導者タチアナ・タラソワ氏はタス通信に「すべてのアスリートは愛国者です。IOCはアスリートに一切触れるな」と、怒りを語った。

 タス通信によると、ロシアのチェルニシェンコ副主将はバッハ氏の発言に「ロシアのアスリートは愛国者であり、祖国を売ることはない」と反発。IOCに対して、五輪憲章違反を訴えているという。

 ロシアではフィギュアスケートの18年平昌五輪代表で、20年欧州王者のドミトリー・アリエフ(23)ら各競技の代表選手クラスにも招集令状が届き始めており、波紋が広がっている。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス