丸山城志郎 打倒・阿部一二三に全力宣言「人間的にも全部勝つ」世界選手権に出発
柔道男子66キロ級世界王者の丸山城志郎(29)=ミキハウス=が2日、3連覇が懸かる世界選手権(6日開幕・タシケント)への出発前にオンラインで取材に応じ「いよいよ(本番)だなと。やるべきことはやってきたので、自分を信じて戦うのみ。(目標は)もちろん優勝です」と意気込みを語った。
宿命のライバル対決も第2章だ。同階級は、日本勢から東京五輪金メダルの阿部一二三(25)=パーク24=も同時出場。24年パリ五輪代表争いでも重要な局面となるが、丸山は「もちろん(阿部と)直接対決の可能性が高いと思う」とうなずき、「そこで絶対に勝って、僕がパリ五輪の代表をつかみ取りたい」と闘志を隠さなかった。
2020年12月13日に史上初の一騎打ちで行われた東京五輪代表決定戦では、24分間の死闘の末に惜敗。それ以来となった今年4月の再戦も敗れ、通算成績は丸山の4勝5敗となっている。それでも、大一番に向けては拠点の奈良・天理大にこもり、出稽古で勝負勘を研ぎ済ませてきた。
「(阿部に対しては)対策とかじゃなく、総合的に上回って勝ちたい。柔道だけじゃなくて、人間的にも、そういうものも全部含めて彼に勝って、代表を勝ち取りたい」と勝負論を展開。柔道家としての絶対値で勝負する構えで、「自分を信じて、やってきたことを信じて戦うのみ。今までの勝負にしっかり向き合って、直接当たれば真剣勝負で全身全霊で戦って勝ちにいきたい」と臨戦態勢に入った。
一方、今大会に向けて「力の差を見せるだけ」と自信をのぞかせていた阿部も、同便でウズベキスタンに旅立った。出発前には「五輪でも優勝できて、(自分を)見てくれる人が増えた。たくさんの方が応援してくれる中で期待に応えられるようにしたい」と気合を入れた。