小平奈緒「共鳴する空間を作りたい」22日のラストレース、長野五輪“再現”夢に描く
スピードスケートで18年平昌五輪女子500メートル金メダルの小平奈緒(36)=相沢病院=が3日、オンラインで会見した。現役ラストレースとなる、全日本距離別選手権の500メートル(22日、長野市エムウェーブ)へ向け「共鳴する空間を、みんなと一緒に作りたいという思い。その時どんな空気になるのかは、私自身も楽しみにしたい」と話した。
小平は今年4月に「10月の全日本距離別選手権の500メートルを競技人生のラストレースとすることを決意致しました」と表明。その上で、夏場の厳しいトレーニングに励んできた。
ここまでの課程について「例年通りではあるけど、最後と決めた舞台へ向けて、限られた時間をしみじみと感じながら、貴重な時間を楽しむようなトレーニングができている」と充実の表情。1本のレースのためだけにきつい練習と向き合ってきたわけだが、日々多くの発見があったといい「モチベーションは少しも下がらなかった。上がりっぱなしで。これまでの軌跡と重ね合わせながら、凝縮した時間を送ることができた」とかみしめた。
1998年長野五輪の会場だった、地元長野のエムウェーブで迎える集大成の滑り。「私が五輪という夢を目指すきっかけとなった長野五輪。会場で見ることはできなかったけれど、テレビ画面越しに、多くの人たちが一体となって共鳴している空間を感じられた。そんな雰囲気、空間を作り出すことができれば」と小平。「これまで歩んできた道のりや経験がその1本のレースに凝縮されると思うので、多くの皆さんに見ていただけたらと思います」と話した。