小平奈緒 現役ラストレースで“夢再現” 「共鳴する空間を、みんなと一緒に作りたい」
刻一刻と最後の瞬間が迫る状況を、心から楽しんでいるようだった。スピードスケート18年平昌五輪女子500メートル金メダルの小平奈緒(36)=相沢病院=が3日、長野市内で練習を公開しオンラインで会見。現役ラストレースとなる全日本距離別選手権500メートル(22日、長野市エムウェーブ)へ向け「これまで歩んできた道のりや経験が、その1本のレースに凝縮されると思う」と胸を高ぶらせた。
1レースはわずか40秒足らず。そのために約半年間、厳しいトレーニングを重ねてきた。だからこそ、現役最後と決めたレースでかなえたい夢がある。
「私が五輪という夢を目指すきっかけとなったのが長野五輪。テレビ画面越しに多くの人たちが一体となって共鳴している空間を感じられた」と振り返り「共鳴する空間を、みんなと一緒に作りたい。その時どんな空気になるのか、私自身も楽しみにしたい」。地元で開催された長野五輪で見た景色を“再現”し、有終を飾る。