「テニス・楽天ジャパン・オープン」（５日、有明テニスの森公園）

　会場内でトークイベントが行われ、錦織圭（３２）＝ユニクロ＝が米国の自宅からオンラインで参加し、現地で参加した車いすテニス東京五輪金メダルの国枝慎吾（３８）＝ユニクロ＝との軽妙なやりとりを披露した。錦織は１月に手術を受けた股関節の回復が遅れているため今大会を欠場したが、「来年の楽天ＯＰは必ず帰ってくるし、もしかしたら１２月に日本でプレーできる可能性もある」と集まったファンに報告した。

　錦織は１月の手術後もリハビリ期間が続いており、「ちょっともどかしい日が続いている。治りそうだったり、痛みが出てきてしまったり」と苦悩をのぞかせた。痛みをかばって別の箇所を痛めることも続いているといい、「楽天オープンは出たい気持ちがあったし、夏くらいには出られるだろうと思ってリハビリをやっていたが、ギリギリになってまた違う所の痛みが出て、残念ながら今回はプレーできなかった」と肩を落とした。

　復帰予定戦として１１月のチャレンジャー（下部ツアー大会）にエントリーしているものの、「僕も早く出たい気持ちがあるが、まだ先が見えない。チャレンジャー大会を予定はしているが、もしかしたら全く出られない可能性もある。模索中ではある」と先行きは不透明。国枝から「とにかく焦らずに。みんないつまでも待っているので。（時間がかかっても）大丈夫です」と温かいエールを送られると、「なるべく焦らないように。気持ちが先行してメンタルが疲れちゃって、（精神的な）アップダウンが最近多いので。なるべくリラックスするようにしている」と前を向いた。

　また、２人はゲーム「スプラトゥーン」でよくオンライン対戦しているという。国枝は「一緒にゲームで戦っていつもボコボコにされている」と明かし、「リラックスするときにはぜひお声掛けください」と呼びかけてニヤリ。錦織も「スプラトゥーンのイベントじゃないですよね？」と会場を笑いに包んだ。