阿部一二三と丸山城志郎が世界柔道決勝で直接対決へ パリ五輪代表争いへ再び大一番

 準決勝でモルドバ選手(左)と対戦する阿部一二三(共同)
 準決勝で韓国の安バウル(右)と対戦する丸山城志郎(共同)
 準々決勝でイタリア選手(奥)と対戦する阿部一二三(共同)
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 「柔道・世界選手権」(7日、タシケント)

 男子66キロ級が行われ、東京五輪金メダルの阿部一二三(25)=パーク24=と世界王者の丸山城志郎(29)=ミキハウス=がともに準決勝を突破し、決勝で対戦することが決まった。2人の対戦成績は阿部の5勝4敗。24年パリ五輪代表争いで大きな位置づけとなる大一番で、因縁のライバル対決が10度目を迎える。

 阿部は4試合を危なげなく勝ち上がって、決勝に進出。丸山も準々決勝で東京五輪銀メダルのマルグベラシビリ(ジョージア)、準決勝で15年世界王者のアン・バウル(韓国)を破るなど5試合を勝ち抜き、3連覇に王手を懸けた。

 両者は東京五輪代表1枠を激しく争い、20年12月13日には史上初となる一騎打ちの五輪代表決定戦で激突。24分の激闘の末、阿部が代表権を勝ち取り、昨夏の五輪で金メダルを手にした。一方の丸山も腐ることなく鍛錬を続け、五輪出場は逃したものの21年6月の世界選手権で2連覇。パリ五輪を見据えて阿部をピタリと追走してきた。

 パリ五輪まで2年を切った中、来年の世界選手権(ドーハ)が5月に行われるため、今大会の結果が五輪代表争いに与える影響は大きい。五輪金メダリストとして先行する阿部は、4月の国内大会で丸山を破り先行する立場とあって「自分の実力を見せて、力の差を見せるだけかなと思っている」と、自分に言い聞かせるように力を込めた。

 丸山は「もちろん(阿部と)直接対決の可能性が高いと思う。そこで絶対に勝って、僕がパリ五輪の代表をつかみ取りたい」とライバル対決に闘志を燃やし、「(阿部に対して)対策とかじゃなく、総合的に上回って勝ちたい。柔道だけじゃなく、人間的にも全部含めて彼に勝って、代表を勝ち取りたい。全身全霊で戦って勝ちにいきたい」と語っていた。

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