角田裕毅がアドレナリン熱走 3万8000人大応援に「ぐっと来る」 F1日本GP雨中の開幕

130Rを立ちあがるアルファタウリの角田裕毅(撮影・神子素慎一)
2回目のフリー走行に臨むアルファタウリの角田裕毅
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 「F1日本GP・フリー走行」(7日、鈴鹿サーキット)

 3年ぶりの日本GPが開幕し、初の母国凱旋となったアルファタウリの角田裕毅(22)が、フリー走行1回目で20台中19番手から2回目は14番手と伸ばした。8年ぶりに鈴鹿を走る日本人ドライバーに雨の中、3万8000人が大挙。大応援を力に8日の公式予選で激走を誓った。

 待ちに待った日本GPに雨の中、3万8000人が大挙した。久々に誕生した日本人ドライバー。若き侍、角田がコースに出るとメインスタンドが大拍手と歓喜に包まれた。

 「ぐっと来るものがありました。日本の国旗を見るたびに、エネルギーをもらった。ヘルメットを脱いでスタンドのお客さんを見たら、アドレナリンがいつも以上に出た」と22歳は体中が興奮した。

 ホンダ傘下の鈴鹿のスクールで育ち、当時はF4で腕を磨いた。その原点の地に帰ってきた。「雨でも鈴鹿は僕にとって一番おもしろいコース。鈴鹿は別次元。F4とは全然違いました」とF1レーサーとして鈴鹿デビューしたことに感無量だ。

 2回のフリー走行は、19番手から14番手に順位を上げる力走で公式予選に弾み。9日の決勝での表彰台にも期待が高まる。F1参戦2年目の今季は入賞3回、11ポイントでランク17位と不本意ながら鈴鹿は地の利がある。「(公式予選はコースが)ドライになる。Q3(上位10台)を目指して頑張りたい」と意気込んだ。

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