宇野昌磨 驚異の17歳・マリニンに刺激 アクセル含む4回転6種、7本に感嘆
日本、欧州、北米によるフィギュアスケートの男女混合チーム対抗戦、「ジャパン・オープン」の前日練習が7日、会場のさいたまスーパーアリーナで行われた。日本からは男女2人ずつが出場し、男子は18年平昌五輪銀、22年北京五輪銅メダルの宇野昌磨(24)=トヨタ自動車、三浦佳生(オリエンタルバイオ・目黒日大高)が参加。9月に国際スケート連盟の公認大会で史上初めてクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)を成功させた17歳のイリア・マリニン(米国)も練習を行った。
若きライバルの姿に心が躍った。宇野と共に練習を行ったマリニンは、フリーの曲かけ練習の冒頭で4回転半を着氷。プログラムではフリップ、ルッツ、サルコー、ループ、トーループも着氷し、4回転6種類、7本を入れた構成を披露した。
宇野は「構成もすごいけど、何より全てのジャンプで安定して質よく跳んでいて刺激を受けた」と感嘆。三浦も「訳が分からなかった。本人は『初めて7本入れた』と(言った)」と目を丸くした。
刺激を受けながらも、フリーで4回転4種類、5本の構成に挑む宇野は「僕には今以上の構成は現実的ではない。今のもののクオリティーを上げたい」と冷静でもある。
羽生結弦さんがプロ転向し、北京五輪金メダリストのネーサン・チェン(米国)がGPシリーズ不参加の今季。マリニンの台頭に「再びこうやって現れるんだな」としみじみと語った宇野は、「今年1年頑張れそうだなと安心した」と好敵手を歓迎した。