秋場所最年長Vの玉鷲 元旭天鵬の大島親方からの「40までいけるよ」エールに笑顔

 大相撲の秋巡業が8日、東京・青梅市で始まった。

 秋場所で昭和以降最年長の37歳10カ月で優勝した玉鷲は、稽古では軽い基礎運動で汗。優勝力士としてファンからの注目も高く「すごく声をかけてもらえる。良かったとか、感動したとか、涙が出たとか。すごくまた頑張りたいなという気持ちになった」と頰を緩めた。

 これまでの昭和以降最年長優勝力士(37歳8カ月)だった大島親方(元関脇旭天鵬)と談笑するひと幕も。「『優勝することができました』って言ったら、『次もできるんだから、40までいけるよ』って」と太鼓判をもらい、笑みがこぼれた。さらに取材中に通りがかった大島親方から「もう1回、(優勝)あるよ」とエールをもらい、ガッチリ握手をかわした。

 2日には、片男波部屋の大先輩・横綱玉の海の出身地である愛知県蒲郡市へ。開催中の「横綱玉の海展」を訪れ、市内にある墓にもお参りした。「見守ってくれてありがとうございます。またこれからも見守ってください。しっかり頑張ります」と感謝を伝えて精進を誓ったという。

 優勝効果で「まだまだ全然休みがない」とうれしい悲鳴をあげた37歳の“鉄人”。「明日からしっかりやっていけたら。四股を踏んだり、若い人に胸を出したり、できればぶつかり(稽古)もしたい。いつも通り自分のペースでやろうかなと思います」。三役復帰確実の九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)へ、じっくりと仕上げていく構えをみせた。

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