宇野昌磨 GPシリーズの目標は「スタート」 気持ち新たに「成長できるシーズンに」
10月に開幕するフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズと、その第5戦であるNHK杯(11月18~20日、札幌)へ向けた記者会見が9日、都内で行われた。五輪2大会連続メダリストで世界王者の宇野昌磨(24)=トヨタ自動車=は、目標に「スタート」と書いたフリップを掲げた。
北京五輪で銅メダル、世界選手権で初優勝した昨季は「自分にとっても満足できるシーズンだった」と納得の表情。新シーズンへは「だからこそもう一度、自分がジュニアからシニアに上がった時のような成長を(したいというイメージで)と書きました」と気持ちを新たに臨むという。
今季初戦だった8日のジャパンオープンでは、国際スケート連盟(ISU)公認大会で史上初めて4回転半ジャンプ(クワッドアクセル)を決めたイリア・マリニン(米国)と対決。男子で宇野は1位だったが、「本当にマリニン選手と同じ試合に出られて良かった。新たな目標となる選手が現れて、置いて行かれないようにしたい。僕にとってもありがたい存在」と新たなモチベーションになった。
宇野は第2戦のスケートカナダ(10月28日~30日)、第5戦NHK杯に出場する。「また成長できるシーズンにしたい」と改めて意気込んだ。