強豪カナダの理事総辞職 アイスホッケー、性的暴行疑惑で

 男女とも冬季五輪最多優勝を誇るアイスホッケーの強豪国カナダの国内統括団体ホッケーカナダは11日、スコット・スミス最高経営責任者(CEO)の退任と理事全員の引責辞任を発表した。AP通信によるとCEOは解任。同団体は相次ぐ性的暴行疑惑と不透明な示談金捻出で批判が集中し、トルドー首相らに組織改革を求められていた。

 ホッケーカナダは5月、8選手による暴行を受けた女性に355万カナダドル(約3億8千万円)の示談金を支払ったと報じられ、その後に性的暴行事件の賠償を目的とした秘密基金が発覚した。7月には、同団体が1989年から性的暴行関連の9件で760万カナダドルを支払っていたことを役員が証言。混乱の中で8月に会長が辞任し、職務を受け継いだ暫定会長も今月8日に退陣した。

 同団体は暫定的な運営委員会を置き、12月17日までに新しい理事会の発足を目指す。

 カナダ代表は五輪で男子が9度、女子は5度優勝している。(共同)

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