世界柔道2回戦敗退の飯田健太郎 「落ち込む暇も資格もない」12月に試練の2連戦へ
柔道の世界選手権で2回戦敗退に終わった男子100キロ級の飯田健太郎(24)=旭化成=が13日、ウズベキスタン・タシケントから帰国し羽田空港で取材に応じた。東京五輪金メダルのウルフ・アロン(了徳寺大職)が実戦から離れている中で結果を残せず、来年5月の世界選手権(ドーハ)出場に向けて厳しい立場となったが、「落ち込んでいる暇も資格もない。引き続き稽古をしたい」と必死に前を向いた。
敗戦後、日本男子の鈴木桂治監督からは「ここで折れたら終わりだよ」と再起へハッパをかけられたという。
3回戦敗退に終わった昨年大会に続き、今回は2回戦で得意の内股を返され逆転負けしたものの、飯田は「全部が悪かったわけではない」と気持ちを切り替えた。
次の選考大会となる12月のグランドスラム東京大会、同月のワールドマスターズ(エルサレム)に続けて出る意向を明かした。崖っぷちの大器は“試練の2連戦”に向けて「(その)2つとは言わず、出る大会は1つもこぼせない」と必勝を誓った。