内村航平さん、特別コーチなのに代表合宿フル参加で選手指導 水鳥監督は感謝「ほぼ主力コーチ」
体操男子の世界選手権(29日開幕、英リバプール)代表が15日、現地への出発前に都内で会見した。水鳥寿思監督(42)は、今年から日本協会のアドバイザーコーチに就任した五輪2連覇の“キング”内村航平さん(33)が、夏以降の代表強化合宿にほぼフル参加して選手を指導してくれていることを明かし、「(肩書は)アドバイザーといいながら、ほぼ(専従の)主力コーチくらい関わってくれている。めちゃくちゃありがたい」と頭を下げた。
内村さんは今年1月に引退を表明し、3月に最後の演技を行った。新設されたアドバイザーコーチに就任したが、7月頃からの代表合宿にはほぼ全日程に参加し、日々の練習に熱視線を送りながら、選手にアドバイスしているという。また、合宿中には、内村さんが現役選手に対して自身の競技生活の半生を語る講義も実施。水鳥監督は「昨日も試技会終わりのミーティングで感じたことを言ってもらった。僕も指導者目線でもアドバイスをもらっています。『土井(陵輔)選手どう?』と聞いたら、『あんなもんすよ。そこまで期待しなくていいっすよ』とか(笑)」と、感謝しきりだった。
世界選手権初出場の土井陵輔(日体大)は、合宿中はほぼ毎日、内村さんから指導を受けていたといい「自分だけだと、やっている感覚と客観的な感覚が違うので、(練習が)終わったら聞き返す感じです」と目を輝かせていた。