近大1年生LB西玲太 兄弟初対決に勝利「違った緊張感があった」関西学生アメフト
「関西学生アメフト、近大26-0甲南大」(15日、王子スタジアム)
近大が甲南大を下して3勝1敗とした。開幕戦で神大に敗れてから3連勝となった。
1年生で唯一のスターターを務めたLB西玲太は、対戦相手の甲南大のLB西冬惟(とうい、3年)が兄。同じポジションで兄弟が初めて火花を散らした。「(前戦の)京大戦より緊張した。違った緊張感」と言う弟は、初対決を迎えて実家でともに暮らす兄と「前日まで意識し合っていた」と振り返った。
試合は序盤から両チームのディフェンス陣が踏ん張り、前半は近大の2FGの得点のみ。後半に地力で上回る近大のパスが通り始め、完封勝ちした。
ルーキーイヤーの玲太の起用について、大城健一監督は「能力的に一番。堅実なタックラーでエース格」と太鼓判を押す。小学3年の時に2つ上の兄とともにアメリカンフットボールを始めた玲太は、強豪の箕面自由学園まで「ずっと背中を追ってきた」と言う。しかし、大学進学を前に「(環境を)変えてみようと思った」と“兄離れ”を決意した。
この日は豊中市の実家から家族で車で会場入りしたが「一切話さなかった」と言い、帰宅後も「話しづらいっすね」と苦笑い。それでも、ライバルチームに進学した弟を「親からは応援してくれていると聞いています」と兄弟の絆は強い。