「関西学生アメフト、近大２６－０甲南大」（１５日、王子スタジアム）

　近大が甲南大を下して３勝１敗とした。開幕戦で神戸大に敗れてから３連勝。１年生ＬＢ西玲太は、兄の甲南大のＬＢ西冬惟（とうい、３年）と初対決した。関学大は神戸大を完封し、開幕から４連勝を飾った。

　近大は序盤からディフェンスが踏ん張り、完封勝ち。１年生で唯一スターターを務めた西玲太は、甲南大の兄冬惟と初めて対戦し「違った緊張感があった」と振り返った。

　小学３年で兄とともに競技を始め、強豪の箕面自由学園まで「ずっと背中を追ってきた」という。しかし、大学進学を前に「（環境を）変えてみようと思った」と“兄離れ”を決意。ルーキーながら大城健一監督（５４）が「堅実なタックラーでエース格」と太鼓判を押す存在になった。

　この日は豊中市の実家から家族の車でともに会場入りしたが「一切話さなかった」と苦笑い。それでも、違う道を選んだ弟を「親から（兄が）応援してくれていると聞いています」と絆は強い。