体操男子代表“内村イズム”で世界制す エース橋本「(王座)返り咲く」

 体操男子の世界選手権(29日開幕、英リバプール)代表が15日、出発前に都内で会見した。大会に向けた合宿では、今年から日本協会のアドバイザーコーチを務める五輪2連覇の内村航平さん(33)が、ほぼフル参加で選手を指導しているという。選手にアドバイスするほか、内村さんが自身の競技生活の半生を語る講義も実施。有形無形の“内村イズム”伝授に、水鳥寿思監督は「主力コーチくらい関わってくれている。めちゃくちゃありがたい」と頭を下げた。

 エースを継ぐ東京五輪2冠の橋本大輝(21)=順大=は団体、個人ともに金メダルの期待を受けるが「重要な場面で演技を決めたい。個人決勝は最後に鉄棒で課題の着地を克服して(王座に)返り咲くことが目標」と語った。最上級の“お手本”が近くにいるだけに「昨年の種目別決勝で、目の前で(内村)航平さんが着地を決めて、心を動かされた。(今回は)最後自分が着地を決めて、見ている人の心が動くような演技をしたい」と誓った。

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