坂井隆一郎が50mで“桐生超え”「スプリント50チャレンジ」
陸上男子100メートルの元日本記録保持者、桐生祥秀が発起人となった独自競技の50メートル走「スプリント50チャレンジ」が16日、兵庫・伊丹市の住友総合グラウンドで行われた。昨年の東京五輪に出場した陸上男子の小池祐貴(27)=住友電工、多田修平(26)=同、今夏の世界選手権代表の坂井隆一郎(24)=大阪ガス=らが出場。小中学生の各組に1人ずつ入って競走した。
記録トップは坂井の5秒84で、この競技の最速記録である桐生の5秒87を更新した。坂井は「50メートルの電動(計測)は初めて。みんなで走れて楽しかった」と笑顔。子供たちと一緒のスタンディングスタートだったが、得意の加速で“桐生超え”の記録を出し「最後(の組)だったのでやってやろうと本気で走りました」と胸を張った。
同じくスタートが得意な多田は5秒95で2番目の記録。5秒台は坂井と2人だけだったが、「(坂井に負けて)気にしていないと言えばウソになる」と苦笑い。坂井は「(直接対決する)レースでは多田さんに勝てていないのでうれしい」と笑顔だった。
この日は、小池、多田ら住友電工の所属選手による小中学生約250人への陸上教室も行われた。