若隆景 明生&錦木を13勝2敗と圧倒の充実ぶり「大きなケガもないし稽古もできている」
大相撲の関脇若隆景(荒汐)が17日、都内の部屋での稽古で充実ぶりを示した。出稽古に訪れた幕内明生(立浪)、幕内錦木(伊勢ノ海)との申し合いで、15番取って10連勝を含む13勝2敗と圧倒した。
持ち味のおっつけやもろ差しからの攻めに加え、相手得意の左四つで明生を寄り切る場面も。「いつも通りしっかり体を動かして。しっかり自分の相撲を取ろうと。(番数は)もう少し増やしていきたい」と納得の様子で振り返った。
秋場所は11勝4敗。3連敗発進から盛り返し、大関とりの起点を築いた。大関昇進には、三役で直近の3場所合計33勝が目安。関脇に昇進した春場所の頃と比べ「2桁勝とうという意識は、やっぱり以前より強いとは思う」と意識の変化を認め「強く上を目指してやるうえでは、8番9番で満足してたんじゃダメだなという気持ちはある」と意欲をみなぎらせた。
九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)まで1カ月弱。「大きなケガもないし、稽古もできているかな。まだまだ時間があるから、もう少し」と質量ともに豊富な稽古を続けていく構え。大関とりの足固めへ「初日からベストな状態で臨めたら」と、今度はスタートダッシュを決める。