バスケ女子元日本代表の藤岡麻菜美 指定難病「家族性地中海熱」を告白「経過は良好」
バスケットボール女子元日本代表で、シャンソンでプレーする藤岡麻菜美(28)が19日、自身のインスタグラムを更新。国の指定難病である「家族性地中海熱」と診断されたことを明かした。
藤岡は「本日は、皆さんにお伝えしたいことがあります。私は、約4年前から体調に異変を感じ、通院、時には入院することもありました」と書き出し「なかなか原因が分からず、これまで様々な病院をめぐり、多くの先生方に診ていただきました。その結果、2022年4月にチームドクターと専門医、チーム関係者の協力を得て、国の指定難病である『家族性地中海熱』とわかり、診断されました」と報告した。
藤岡は17年アジアカップでベスト5に入るなど、大会3連覇に貢献。日本代表の司令塔として将来を期待されたが、けがも重なり2020年に引退を発表した。その後、母校・千葉英和高のアシスタントコーチに就任。21年に現役復帰すると、復帰後も選手兼指導者としてプレーしてきた。
「私は、前チームより発熱や重い倦怠感などを主体とする症状があり、その都度、症状に応じた検査を受けてきました」と、一度目の引退前から症状があったことを告白。「その後、一度の引退後、2020年より指導者とプレイヤーとしてのデュアルキャリアをスタートしたわけですが、昨シーズン半ばから終わりにかけてコンディション不良の為、欠場することが多くありました」とつづった。
原因が分からず、治療方針も定まらない中、体調も不安定な時期が続いたが、それでも変わらぬ声援を送ってくれるファンへ「その温かさに救われ、私自身が病気との闘いに前向きになっていく、そんな自分がいることを実感できるまで、それほど時間がかからなかったことを記憶しています。こうした経緯を経て、“あきらめず前進する藤岡麻菜美”を取り戻すことができました。この場をお借りして、お礼を述べさせていただきます。あたたかいご声援、メッセージをいただき、本当にありがとうございました」と感謝。
「私がこの度、公表することを決意しましたのは、この病気に私と同じように苦しむ方、さらに同じような症状があり原因が分からず苦しんでいる方、困難があろうとも自分の目標や夢に向けて頑張っている子ども達に、元気や勇気を届けたいと考えたからです」と明かした。
また「現在は、2022年7月より新しい治療がスタートし、経過は良好で健康状態もよくなっています。開幕戦に向けての準備もできています。何より、原因がわかり、治療方針が決定したことで、心身ともに、とても安定しています。そして、今後もこの病気と喧嘩せず、仲良くうまく付き合いながら過ごしていきたいと考えています」と報告。「今後とも温かいご声援をどうぞ宜しくお願い致します」と記した。