小平 引退レースへ意欲「最後まで氷と仲良く」
スピードスケートの全日本距離別選手権は21日、長野市エムウェーブで開幕する。20日は出場選手が会場のリンクで最終調整。18年平昌冬季五輪女子500メートル金メダリストで、この大会を最後に現役を退く小平奈緒(36)=相沢病院=は「本当に順調だ。最後まで氷と仲良く滑りたい」と意気込みを語った。
第2日(22日)の女子500メートルがラストレース。同日のチケットは4千枚超が売れ、追加販売もされた。長野県出身で、現在まで地元を拠点としてきた小平は「信州で育った私にとってありがたい。観客の皆さんの顔を見るのが楽しみ」と胸を躍らせた。
4月に引退の意向を表明してから約半年。最速を追求して駆け抜ける姿勢は変わらず「体を絞り上げ、ハングリーな気持ちでここまで来た」と気迫をみなぎらせた。
北京五輪で金を含むメダル4個を獲得した高木美帆(日体大職)は「一緒に滑れるのなら光栄」と小平との同走を希望。「奈緒さんに対し、全身全霊で滑りたい」と8歳上の大先輩へ敬意を表した。