小平奈緒 引退後も「私の歩みはまだまだ止まらない」【一問一答】
「スピードスケート・全日本距離別選手権」(22日、エムウェーブ)
女子500メートルで、2018年平昌五輪同種目金メダリストの小平奈緒(36)=相沢病院=が現役ラストレースで37秒49をマークし、大会8連覇、通算13度目の優勝を達成。すがすがしい笑顔でリンクに別れを告げた。
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-レースに向かうまで。いつもと違いは。
「朝の氷上アップの時から背中を押される思いだったけど、一瞬でも皆さんの顔を見たら涙がこぼれそうだったので、とにかく目の前の氷と自分に集中と。集中力をまとって、アスリートとしての最後の小平奈緒を示すことができたかな」
-レース前は。
「今まで積み上げてきたものを全てこの氷に乗せたい。体で表現できる最大限を氷に描こうと思った」
-まだやれるという思いは?
「まだまだやれるとは思う。でもスケートリンクを飛び出したい思いが強くなったので決心した。シーズン初めに選手を退くメリットは、氷があるシーズン中に多くの子供たちや学生と滑ることができること。還元できる部分。靴は脱いだけど、多分また来週も1回は滑るかな」
-引退お疲れさまでしたで合っているか。
「おめでとうの方がうれしい。私の歩みはまだまだ止まらないので。スケートリンクというフィールドを超えたところに飛び出していく、それが今日。元気よく飛び出して、たくさん失敗して、チャレンジして進みたい」