桐生祥秀が本格再始動 6月からの長期休養は「3、4カ月だけどすごく充実した時間」

 高校生を指導する桐生祥秀(撮影・石井剣太郎)
 高校生を指導する桐生祥秀(撮影・石井剣太郎)
 笑顔で高校生を指導する桐生祥秀(撮影・石井剣太郎)
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 陸上男子100メートルで9秒98の元日本記録保持者、桐生祥秀(26)=日本生命=が25日、地元・滋賀県の立命館守山高で「カラダを動かす。ココロが羽ばたく。アシックスアスリートスペシャルレッスン」の第1弾として、高校生に陸上教室を行った。6月の休養から本格的な再始動となった。

 高校生に陸上を指導する桐生は、晴れ晴れとした表情だった。「(練習方法などの指導は)自分で分かってないとしゃべれないこともある。いい経験になると思います」。高校生から「けがをした時の気持ちの切り替え方」を聞かれると、「僕も色んなけがをしてきた。けがをした時は次の目標をしっかり決めて、足りなかった練習をすることが大事」と、経験も踏まえてアドバイスを送った。

 桐生は6月に長期休養を発表し、9月末に難病の潰瘍性(かいようせい)大腸炎を患っていたことを公表。この日、4カ月ぶりに本格的な再始動となった。初の長期休養は「家族とのんびりしてたり、先輩とかに会ったり、ご飯に行ったり、そういう時間でしたね。3、4カ月ですけどすごく充実した時間」と心身共にリフレッシュしたという。

 病気の公表を経て「同じような悩みの人や、意外に同じ病気の人もSNSのコメント欄にたくさんいた」と思わぬ反響もあった。「その人の代表になるわけじゃないですけど、同じように悩んでいることがあれば、相談とかも将来できたらいいなと思いますね」とも思い描いた。

 今後の試合予定などは未定だが、10月後半に練習も少しずつ再開している。「決まったらまた改めてしゃべりたいです」。桐生が、再び始動する。

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