高梨沙羅 さらなる進化を「五輪までの1、2年は引き出しためる」 スーツ騒動糧に成長

 (写真説明)新ユニホームで記念撮影するスキー日本代表。(前列左から)高梨沙羅、川村あんり、小野光希(後列左から)渡部暁斗、小林陵侑、小山陽平、堀島行真、平野流佳
 記者会見に登場した高梨沙羅
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 全日本スキー連盟は25日、本格的に始まる2022~23年シーズンに向けて都内で会見を行った。北京五輪ノルディックスキー・ジャンプ女子代表の高梨沙羅(26)=クラレ=は26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪での頂点を見据え、今季さらなる成長へと意気込んだ。会見には同男子金メダリストの小林陵侑(土屋ホーム)、同複合銅メダルの渡部暁斗(北野建設)ら8選手が出席し、新シーズンへの抱負を語った。

 落ち着いた表情で会見した高梨は、4年後のミラノへ進化を見据えた。「ジャンプをやると決めた中でやるべきことを尽くすしかない。五輪までの1、2年目はアイデアとか引き出しをためていきたい」と力強く語った。

 今夏は新たに重心移動を中心とした強化に着手した。11月5日に開幕するW杯(ポーランド)を皮切りに本格化するシーズンへ向け、「足が届かないジャンプ台が多くて(体勢が)定まるのに時間がかかる。でもトレーニングが体に合い始めて、うまくアプローチに入ることができてる」と手応えは十分だ。

 北京五輪では個人戦4位、混合団体戦ではスーツ規定違反で失格。失意の時間を成長への糧にした。現在は「純粋にジャンプって楽しい」と回帰し、競技と向き合ってきた。

 来年1月7、8日に札幌、同13~15日に蔵王で3季ぶりにW杯が開催される。「見てくださる方々に元気、勇気を与えられるパフォーマンスができるように」。4度目の夢舞台で目指すは頂点。高梨がまた新たな1歩を踏み出す。

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