観客から「痩せた方がいい」 米フィギュア選手が告発「選手の身体に一切コメントすべきでない」反響呼ぶ
フィギュアスケートのアイスダンスで、18年四大陸選手権金メダルなどの実績があるケイトリン・ホワイエク(25)=米国=が26日、自身のインスタグラムを更新し、先週末に行われたスケートアメリカにおいて、エキシビション前の練習で記念撮影に応じていた際に観客の1人から「あなたはもっと痩せた方がいい」と言われたことを告白した。
同選手は動画メッセージで「これについて話そうかどうか迷った」と葛藤を明かした上で「経験やサポートを持たない若い世代、これからの子達を守りたい」と投稿に至った経緯を説明した。
その上で「観客であってもファンであってもコーチであってもジャッジであっても、そのアスリートと個人的な関係がない人はアスリートの身体について一切コメントするべきではない。アスリートは日々ジレンマを抱えている。どんな思いかを外から知る事はできない」と、強調。自身も摂食障害を患った経験を明かし、否定的な意見は「自身の体を恥じてしまい、直さないといけないと思わされる」とし、肯定的な意見であっても「摂食障害の時の体型を褒められると、それが肯定されてしまう」と、警鐘を鳴らした。
声を震わせながらの言葉への反響は大きく、コメント欄には多くの賛同の声やエールが寄せられている。また、同大会に出場していた女子シングルのアンバー・グレン(米国)も、自身のツイッターで同じ被害にあったことを明かし、「非常に不快だった」と告白。「自分の身体と体重を受け入れることに何年も苦労したし、今でも時々苦労する。でも肉体的、精神的にベストを尽くすことに集中している」と、つぶやいた。
ホワイエクはスケートアメリカで銀メダルを獲得。前日のインスタグラムではフリーを終えての感想をつづり「氷上での特別な瞬間でした。アリーナでその瞬間を共有してくれた皆さん、ありがとう。愛を感じました」と、観客への感謝をつづっていた。
また今年のメークのテーマは「古き良きハリウッド女優」だとし、真っ赤な口紅のゴージャスな姿もアップしていた。