五十嵐カノア 世界王者になっても「今がやっとスタート」 充実の今季も慢心なし
サーフィン男子で東京五輪銀メダリストの五十嵐カノア(25)=木下グループ=が27日、都内で資生堂のイベントに出席した。今季の主要大会を終え、「すごく勉強になった年」と振り返った。
充実の1年だった。今季はプロ最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)で年間5位になると、9月のワールドゲームズ(WG=世界選手権に相当)で個人初制覇。団体も優勝にも貢献し、日本は24年パリ五輪の出場枠を最速で獲得した。
これだけの結果も、五十嵐にとっては序章だ。「今がやっとスタート。去年、今年ぐらいからプロフェッショナルのキャリアがやっと始まった。ピークは5年後ぐらいにある」と言い切る。現状は「40~50パーセント」だといい、「キャリアが終わるまでに100パーセントを見せたい」と目を輝かせた。
日本には26日に帰国。「昨日の夜はとんかつを食べました」と満喫している。25歳らしく、「今日はラーメンと焼き肉を食べたい。日本の焼き肉は世界一おいしい」と熱弁する姿もあった。
23年の目標はCT年間王者で、24年パリ五輪では悲願の金メダル獲得がかかる。28年には地元・ロサンゼルスでの五輪も控える。日本のエースは「まだまだうまくならないといけない部分があるし、それがモチベーション」と爽やかに笑った。