五輪2連覇の大野将平も選出 柔道GS東京男子代表28人を発表「金メダルに近い」
全日本柔道連盟(全柔連)は30日、来年の世界選手権(ドーハ)代表選考会を兼ねるグランドスラム東京大会(12月3~4日・東京体育館)の男子代表28人を発表した。各階級4人で、既に出場権を得ていた66キロ級の阿部一二三(パーク24)ら今年の世界選手権代表、アジア選手権代表のうち条件達成者、さらに、この日千葉市で行われた講道館杯の上位者を選出。73キロ級の五輪2大会連続金メダリストで、東京五輪以降は実戦から遠ざかっている大野将平(30)=旭化成=もメンバーに入った。
日本男子の鈴木桂治監督は、大野の選出について「(東京五輪以降)今日まで大会参加はないが、金メダルに近い」と説明。大野はこの日行われた講道館杯の出場を見送っており、昨夏から実戦出場がない中、選出の是非についてコーチ会議でも議論になったというものの「大野選手もGS東京へしっかりコンディションをつくってくれると信じた上で、もう一度大野選手の強さをGS東京から見せてもらいたいという気持ちで選出した」と力を込めた。
◆グランドスラム東京大会の日本男子メンバー
【60キロ級】☆高藤直寿(パーク24)、永山竜樹(了徳寺大職)、近藤隼斗(国士舘大)、古賀玄暉(旭化成)
【66キロ級】☆阿部一二三(パーク24)、丸山城志郎(ミキハウス)、田中龍馬(筑波大)、武岡毅(パーク24)
【73キロ級】橋本壮市(パーク24)、大吉賢(了徳寺大職)、原田健士(ALSOK)、大野将平(旭化成)
【81キロ級】永瀬貴規(旭化成)、藤原崇太郎(旭化成)、佐々木健志(ALSOK)、小原拳哉(パーク24)
【90キロ級】増山香補(パーク24)、村尾三四郎(東海大)、ベイカー茉秋(日本中央競馬会)、向翔一郎(ALSOK)
【100キロ級】飯田健太郎(旭化成)、植岡虎太郎(天理大)、ウルフ・アロン(了徳寺大職)、グリーンカラニ海斗(日体大)
【100キロ超級】斉藤立(国士舘大)、影浦心(日本中央競馬会)、高橋翼(国士舘大)、原沢久喜(長府工産)
☆=今年の世界選手権優勝者は、GS東京も優勝すれば来年の世界選手権代表に内定する。