柔道21歳の高橋翼 五輪代表・原沢破り初V「同級生の斉藤立選手に近づけた」パリへ名乗り

 「柔道・講道館杯」(30日、千葉ポートアリーナ)

 男子100キロ超級決勝が行われ、全日本学生王者の高橋翼(21)=国士舘大=が、東京五輪代表の原沢久喜(29)=長府工産=に5分1秒縦四方固めで一本勝ちし、初優勝を飾った。12月のグランドスラム東京大会(東京体育館)への出場も決め、24年パリ五輪代表候補として名乗りを上げた。

 大学3年生の新鋭が殊勲のビッグタイトルを獲得した。準決勝は21年全日本王者の太田彪雅(旭化成)、決勝は原沢と格上の実力者を得意の寝技で次々と撃破し、5試合全て一本勝ちという快進撃。パリ五輪代表候補の一角として猛アピールに成功し、「同級生の斉藤立選手(国士舘大)に少しでも近づけたのが今とてもうれしいです」と声を弾ませた。

 同じ最重量級で今年全日本選手権を制し、世界選手権でも銀メダルを獲得した20歳の斉藤は高校時代からのライバルで、現在はチームメートでもある。高橋は「いつもは仲良くしているが、(同じ階級で)上にいるのですごく意識している」と対抗心を隠さず、直接対決の可能性もあるGS東京大会に向けては「試合が近づいたらそう(互いに意識)なると思うが、今日は(斉藤も)優勝を喜んでくれると思うので、今夜からバチバチというのはないと思う」と笑った。

 チームでは斉藤が絶対エースとして名実ともに目立つ存在だが、高橋ももう1人のエース格として着実に実力をつけてきた。自身初の国際大会となるGS東京大会でさらなるアピールを狙う21歳は「今後の目標は五輪に出ること。同級生の斉藤立選手が上にいるので、立選手を超していけるように頑張りたい」と力を込めた。

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